グループウェアNavi > 社員の行動管理をするメリットとは
昨今、業務改善や業績アップのために社員の行動管理を行う、ということをよく耳にします。しかしここで言う行動管理とはサボっている社員を見つけるためでも、勤怠チェックをするためだけのものではありません。あくまでも業績アップを目指し、マーケティングに基づいた行動の定形化、標準化であることに着目する必要があります。今回は、社員の行動管理に関するお話をしていきたいと思います。
業績アップのための行動管理は、社員の行動の定形化と標準化を目指して行われるものです。その際に押さえておきたいポイントは、1)目標達成志向の共有、2)プロセスの数値化、3)案件進捗の管理、そして4)モチベーションの管理と言われています。目標達成志向の共有とは結果だけを追い求めるのではなく、論理的思考が目標達成を促進するという考え方の共有です。プロセスの数値化はプロセスそのものを再現性があり、業務の標準化を図るという上でとても重要なものです。案件進捗管理は、進みつつあるプロセスに対し迅速で的確な指示を出していくために必要なものです。こうしたポイントを積み上げていくことが社員のモチベーション維持に直接結びついていくことも忘れてはいけません。
行動管理は文字面だけで見てしまうと、社員がサボっていないかどうかをチェックするためにあるように思えますが、実際には業務行動の定形化と標準化を目指すものです。定形化と標準化が行われることのメリットは言うまでもなく、ひとつには業務の効率化にあり、そしてもうひとつコンプライアンス、内部統制の強化につながるということです。また定形化、標準化が業務の再現性を高め、経験や勘といった属人的な行動パターンからの脱却を促すとともに、離職や退職によって知識が失われてしまうというリスクも軽減してくれます。業務の定形化、標準化は社員それぞれの生産性を高めることもでき、それは組織としての生産性アップにつながります。経営陣から見ても、行動管理が行われることで戦略や方針の立案、実践が的確となり、将来の行動計画も立てやすくなります。