グループウェアNavi > ワークフローとは > 日本国内でのワークフローのシェア
グループウェア同様、ワークフロー市場もオンプレミス型からクラウド型への移行が進み始めたばかり。市場シェアの上でもオンプレス型を世に送り出した販売企業がその多くを寡占的に分け合い、市場を形作っています。日々めまぐるしく進化を続けるIT業界、一歩先を読むことを念頭に置きながらワークフローシステムの市場シェアを分析してみましょう。
2015年の国内ワークフロー市場規模は、70億円(新規導入:39億円、継続運用:31億円)と見込まれています。申請承認系システムの需要は大手企業を中心に一巡しているものの、大手、中堅企業のグループ統合などの動きで需要が堅調。またERPの利用を支援する用途も増加している。
2015年の国内ワークフロー市場規模は、70億円(新規導入:39億円、継続運用:31億円)と見込まれています。申請承認系システムの需要は大手企業を中心に一巡しているものの、大手、中堅企業のグループ統合などの動きで需要が堅調。またERPの利用を支援する用途も増加している。
1位のNTTデータは25.7%で、ERPでの連携案件が堅調であり、ユーザー個々の業務プロセスに対応できる機能強化を行い、その領域での需要獲得が進んだ。2位の富士電機はライセンス販売が好調で14.0%。3位は大塚商会でリプレース需要を獲得して売り上げを拡大、12.1%のシェア。4位のパナソニックネットは中堅規模への販売が好調で11.7%。いずれもパッケージベースの利用が基本であり、今後も同様な推移となると予想されている。
利用基盤はあくまでもオンプレミス型で、これは90%を超えています。しかしIaaS(Infrastructure as a Service)への移行検討が増加していることも事実。それゆえにBYOL(Bring Your Own License)への拡大が予見されます。これは紛れもなくオンプレミス型からクラウド型への移行を意味しており、進化の過程からクラウド型への移行が必然であれば、市場の形もそれに沿って変化を遂げていくことでしょう。
2015年は「クラウド元年」と呼ばれ、様々な業種やサービスでクラウドの本格的な使用が始まりました。
市場シェアという過去のデータをまとめた資料からは最先端の動きは見えてきません。また見えてきたことには、もうすでに次の動きが始まっていることも昨今では少なくありません。BYOLもこれからと予見されてはいましたが、私としては「いや、それはもう始まり、市場競争に移行している」としたいと思います。